BACHELOR

学士論文・制作

川﨑プレゼンボードICON.pngWedding scape -自然が見守る新たな誓いの空間-
川﨑 寿子

この「チャペル」は公園であり、塔状のシンボリズムを持たない。しかし若い彼らの結婚の契約の瞬間を多種多様な環境が見守り受け止め、喜びが登花する。参列者は風であり雨であり鳥であり草花であり、たまたま行き交う公園への来訪者である。
今後の結婚生活を通じて、いつでも振り返るとその公園があり、そのそよ風があり、鳥の鳴き声があり、草花の匂いがあり、様々な記憶がよみがえる。つまり結婚の証人とは環境そのものなのである。それが新しいチャペルの形である。

shibaharaボードICON.png災害時避難支援のためのコミュニティ型防災拠点の配置検討に関する研究(論文)ゲスト賞
柴原 寛子

避難の際に必要となる道路から狭隘や災害時問題となる道路の抽出 ・現状把握をし、その評価行を行うことで、災害時における安全な避難路や避難者支援対策としての新たな施設EPus(= Emergency Pit for Urban Safety)の確保提案や、配置検討を行うことを目的とする。

原プレゼンボード ICON.pngマチに融和する高架橋 -ドボクからケンチクへ-
原 匠未

大阪の街と街をつなぐ環状線。環状線の高架のような都市インフラはどうしても暗いイメージを持たれがちであまり良い印象を持てない。人の往来が少ないことこそが、これらの問題の起因となっていると考えられる。そうした高架に対して人の行為が誘発される空間を提案していくことを目的とする。

山﨑卒制ICON.pngお母さんになる島 -島をまわれば運動量が確保できる産院-
山﨑 愛

計画段階の建築でも音環境を視覚的に把握する手法として、目で見ることのできない空間の音環境を、3Dモデル内で音源を光源として置き換え音量を明度で表現することにより可視化する。

ikeda卒論ボードICON.png新たな「居場所」を形成しうる「窓辺」と所作の連関についての研究
(論文)優秀賞
池田 綾子

住宅の外壁に使用される断熱材は、省エネ法が改正される度に厚くなっている。このような厚みをもつ窓辺空間は、限定された用途を持たず、居室内での行動、居場所を新たにかたちづくる可能性があると考えられる。そこで厚みをもつ「窓辺」が形成しうる居場所と居住者の所作の連関、また窓辺と所作位置の連関を人間を対象に実験を行い、調査・分析する事を目的とする。そこから「窓辺」が生み出すあらたな居場所や行動の可能性を見つけ出す。

D_12_馬越.png点光源置換法を用いた音環境可視化モデルの再現性に関する研究−共通講義棟A7棟の聴覚的影響の評価−(論文)
馬越 萌子

計画段階の建築でも音環境を視覚的に把握する手法として、目で見ることのできない空間の音環境を、3Dモデル内で音源を光源として置き換え音量を明度で表現することにより可視化する。

D_12_浦井.png川辺をシェアする学生ハウス
浦井 瞳

高密度都市地域である京都市下京区を対象とし、そこを流れる高瀬川の静寂かつ落ち着いた雰囲気を顕在化させるべく、広域にわたり、それを主役とした親水施設( 学生シェアハウス) を提案する。高瀬川の中でも、この場所の特徴を活かし、住居や川辺の休憩スペースを作ることで、河原町通や鴨川といった人や車であふれている都会の中に安らぐことのできる魅力的な場所がうまれる。

D_12_川勝.png難波劇場駅-Smart Transit-
川勝 知英子

歩行者と電車のみを取り込み、豊かな空間がつくられている駅。
しかし、駅前に広がるのは深刻な交通問題である。街の交通ターミナルとして、駅が果たすべき役割は街の交通環境を整えることではないだろうか。そして、高度経済成長の恩恵をうけられなくなってきている今、交通インフラの拠点として、交通建築として駅はもっと街の為に働くべきではないだろうか。

D_12_長瀬.pngお祭教育-山車のある小学校-
長瀬 理恵

富山県高岡市の高岡御車山祭は毎年5月1日に行われる曳山祭り。
毎年の観光客数は15 万人前後と盛り上がりを見せる一方で、町内では少子化の影響や若者の文化離れによって継承者不足や祭りに対する意識低下の問題が見られる。これからも地元の祭りを地元住民で支えていくために、次世代の祭りの担い手である子どもを中心とした祭り教育を提案する。

D_12_西堀.pngヘドロの灯−新たな湖上生活の提案−
西堀 弘樹

琵琶湖なんてなくていい、
なんて思えない。
琵琶湖で、
琵琶湖とともに生きる家。

D_12_山田.png児童を含む歩行モデルの構築と群衆流の挙動に関する研究(論文)優秀賞
山田 昇吾

個体差による群衆に対する影響を把握するため、その中でも特に従来の成人歩行モデルとの身体的差異が大きく、かつ群衆を構成する要素として多数含まれている児童に着目し、直感的に認識可能な歩行状態観測モデルとして構築、従来の群衆歩行モデルに児童歩行モデルを混在させた場合の挙動の検証を行うことを目的とする。

D_11_秋田.png潮騒のイエ −その土地と共にある火葬場−
秋田 珠希

家族・友人・親戚が集う弔いの場は、その土地と人の温かみを感じられる場であるといいのではないだろうか。しかし、火葬場は私たちに無くてはならない施設でありながら、目立たないように、また隠れるようにして人やまちから離れ、非日常な空間として設計されている。旧来型火葬場の更新時期を迎えている現在、これからの火葬場とまちとの関わり方が問われるのではないか。弔いの場としてだけではない火葬場の可能性がありそうだ。三重県神島を敷地として神島と共生する火葬場を設計する。

D_11_安藤.pngあまのがわ海浜公園 −その先に見る景色−
安藤 仁美

風景、建築物、庭園、祭り、食べ物・・・誰もが知る都会の名物・名所は、多くの人々に知られている。しかし、地方都市にも都会に負けない様々な魅力があるが、知名度の低さからその魅力があまり周知されていないというのも事実である。海の天の川もその中の一つに当てはまるだろう。海の天の川は富山湾の神秘といわれるホタルイカが作り出す現象である。この現象は日本全国においても、春先の富山湾でしか見ることができず、海岸線沿いに青く光る天の川が広がる様子は、まさに幻想的である。…

D_11_栗田.pngふれあう時間 −職場と保育所の新たな関係−
栗田 陽介

愛知県名古屋市では平成23 年4月、待機児童数が日本最多となった。待機児童の増加は不景気による母親の就労希望者増加が原因のひとつと言われており、その対策として、事業所内保育所制度がある。そこはオフィスビルで働く人の子どもを預かる場所で、とても小さく、走り回れる広いスペースも無い。また、同じ建物内で生活しているのに、親子のふれあいが少ないのは不思議だ。そこで、親と子の、また大人と子どもの「ふれあい」を創出する職場と保育所を提案する。

D_11_福益.png築地劇場 −魅せる市場 新たな食の舞台へ−
福益 大介

『食』という人間にとっては欠かすことのできないテーマを、卸売市場という空間を通して、新たに見つめ直すことのできるような空間を創造する。『魅せる市場』というコンセプトを据え、これまでの築地市場にはなかった『魅せる』という能動的な空間をつくりだすことで、日本の食文化の伝統や豊かさを再認識することができるのではないだろうか。より『食』に対する意識を高めるきっかけとなる、新たな卸売市場のかたちを提案する。
食文化の新たな舞台へ―。

D_11_村山.png寄り道先の図書館
−思い出を残していく場所と新たに記憶していく場所−
村山 里英

図書館に注目した。図書館と言うと、本が置いてあって、それを貸し出してくれたり返却したりあるいはそこで読める場所というイメージを多くの人が持っていると思う。本の貸し出し、返却といった図書館の機能を取り除いた時、図書館に残る機能はなんだろうか。それは” 入りやすさ” や” 居心地の良さ” といった様々な利用者を受け入れ滞在できることではないか。だとしたらまちの” 休憩場所” にもなりえるのではないかと考えた。…

D_10_大江.png駅農
−そう遠くない未来、皆が農業を楽しむ−
大江 真広

従来の農業形態は、農業を行なう上での経験や知識を必要とし、労働に対する賃金の安さが目立ち、人材が不足していた。また都市部から離れた立地が多く、雇用するにも人材がいなく農業自体が成り立たなくなってきている。駅を利用する人々は、毎日あまり変わることのない環境を行き来している。その中に、日々変化を遂げる農業を加えると、日々の時間の流れが変化するのではないかと考えた。…

D_10_大更.png子育て商店街
大更 曜

私が幼い頃は、近所の友達とお母さんと一緒によく公園に行った。でも、最近は公園でも少しも目を離すことができない。お店が建ち並んでいる商店街に子どもと一緒に過ごす空間を創ることで子育ての負担を減らし、商店街も活性化へとつながるのではないか。ママ友、子育てのアドバイザー、ちょっとしたときに子どもを預かってくれる人子どもを媒体として人が集まり、新たな色を持った商店街へと生まれ変わる。

D_10_木原.pngのびゆく学び家 −教育から共育へ−
木原 己人

集落で共に暮らし、「教え、教わり合う」中で、学び家はまちづくりの為の人材を育て、人はまちづくりを行なう。そこでは、集落、人、学び家が共に育つ。現在のまちづくり教育は地域との距離が遠く、また短期的なものが多い。椅子に座り黒板を前に学ぶまちづくり、講義の期間のみでおわりのまちづくりにはほとんど意味がない。まちづくりを学ぶ場は、地域そのものではないのか。

D_10_島上.pngresidential moat −歴史的生活空間の復元−
島上 雄二

敷地周辺では歴史的景観が残されていないことから、新たに歴史的景観を感じさせる設計をするのではなく、八幡堀という近江八幡に古くから残されている堀を用いて滋賀県でかつて利用されていた『カワト』を用いた歴史的生活空間を再現した集合住宅を設計する。

D_10_所.pngEnergy forest 優秀賞
所 洸太(松岡研究室


自然界の循環システムをうまく建築化する。樹木は単体でのみだけでなく環境との兼ね合いの中でもうまく成り立っている。このような地球に根付いた建築を考える。

D_09_大滝.png絵本のびょういん
大滝 由香里

誰もが子どもの時、手にする絵本。絵本は置かれている環境に左右されない。てきないことが病院でない子どもたちより多いが、決して普通でない『わけではない』患児と療養環境を取り巻く要素を、絵本と本棚というツールを用いて繋げていく。

D_09_小川.png緑育学校
小川 智哉

森のにおい、自然がつくり出す豊かな色彩、葉の擦れる音など自然に恵まれた生活を行なうことは、視覚・聴覚・嗅覚といった五感を豊かに育てる。自然の持つ多様な情報と触れあうことで豊かな感性が育つため、自然を活用することは価値があると考えられる。本計画は自然のもつ力を活用した小学校を提案する。

D_09_尾崎.png窓造世界 / 窓作風景
尾崎 裕次

秋葉原にヴォイドとしての新たな窓空間を挿入する。ヴォイドとしてのヴォリュームが既存のヴォリュームを欠き取ることで秋葉原の街に窓を開ける。それは今までのただのイレモノであっただけのヴォリューム群がヴォイドによって繋がりを持ち始め、ヴォイドの中に秋葉原の風景が現れる。ヴォイドとしてのヴォリューム同士が重なるところでは新た窓空間が発生する。その超現実的窓空間には入り口すら無い。この秋葉原であるからこそ、完全な窓空間が存在できる。

D_09_酒巻.pngまわる住宅 まわす生活
酒巻 大介

私はとても小さな個人住宅を持っている。それはとても不思議な住宅である。
今、私が立っている床はつい先ほどまで私の目の前にあった壁である。
別に住宅をバラバラにして組み直している訳でもない。
今、私の居る空間が私の行動とともにコロコロとまわっているのである。
ただその場でまわっているのではなく、まわりながら住宅が進んでいく。
生活がまわると住宅もまわる。住宅がまわると生活がまわる。

D_08_岸本.pngforest art project −廃校再生計画−
岸本 昂大

「下山地域の自然・環境」「子ども」「アート」をキーワードに、他では味わうことのできない体験や不思議な空間を体感できる場、そして、いかに自然と共存することが楽しく、大切なのかを理解してもらえる場を提案する。また、この学校の再生を軸に下山地域の活性化に繋げる。

D_08_寺田.png老少混交
寺田 佳代

人口問題において重要である、子どもと高齢者が利用する施設を複合し同じ環境で生活することによって、保育と介護の管理においてお互いに協力し、助け合え、利用者にとっては生活が楽しめ、単体として存在する施設にはない、出会いや発見、心の成長がある施設を提案する。

D_08_武藤.png余白のないヨハク
武藤 浩憲

敷地境界やプレハブアパートにおける共用廊下や駐車場、エントランスなどの共用空間を余白と定義し、その余白をインフラとする集住体を構成する。その際、従来の集住単位を解体し、新しい集住単位によって全体を再構成する。今までの余白は、新たにヨハクとして位置づけられる。各住戸は、複数のヨハクに面し、居住者はヨハクを介して社会との接点をもつ。ヨハクは共有領域であり、従来の家族にとどまらず、さまざまな居住者と関わる可能性を秘めている。

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