COMPETITION

コンペ

第6回愛知建築士会学会コンペ『熱田の杜のにぎわい』
熱田区は、名古屋市を構成する16区のうちの1つで、古くは東海道五十三次の宮宿の宿場町、熱田神宮の門前町として栄えた場所です。名古屋市の区制施行に際し南区として発足し、1937年に現在の熱田区となりました。熱田神宮周辺は、典型的な下町で、中区大須地区などと並んで古きよき名古屋の風情を色濃く残しています。区の人口は1964年におよそ9万人を記録して以来、漸減傾向にあり、現在は6万3608人。北西部の六野の大同特殊鋼跡にイオン熱田ショッピングセンターが開店し、また名古屋高速道路のインターチェンジ開設などで生活環境はさらに便利になっています。
今回は、「熱田区役所周辺」を長期的な展望に立ち、歴史や商店街を活かした魅力的な「にぎわい空間」の構想と関連する建築プランを募集します。

ぬけの向こうがわ(2011)

村山 里英 他3名

集合住宅を一つの街の中で機能させるため、商店街というプログラムを引き込んだ住人自らが経営する賃貸型集合住宅を提案する。西は旧街道(商店街)、東は中層住宅が建つ大通りという異なったタイプの街からそれぞれ道を延ばし、異なる要素を吸収しながら徐々に収束させて、中央部分で緩やかに交わせる。そこは広場となり様々なコミュニティーを形成する。この道を徐々にカーブをゆるめながら積層させ、各層に生活のシーンごとにわけられたプログラムを挿入する。同じ目的を持った人々は徐々に距離を縮め、異なった道はやがて一本の道となる。この道が東西の架け橋となり、やがて二つの街をつないでいく。

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