日韓西交流国際建築ワークショップ2012(2012)
栗田 陽介 村山 里英 他
2008年夏より始まった蔚山大学・滋賀県立大学の国際建築ワークショップも、今年で5回目の開催となる。今年はスペインのセビリア大学も参加し、より国際色豊かなワークショップとなることが期待される。今回のワークショップではテーマを『歴史が融合する街“長浜”ウェルカムセンター計画』とし、長浜市庁舎跡地の一部に長浜の歴史・風土を活かしたウェルカムセンターを提案することとする。3大学学生の混成チームでフィールドワークを行うことで、国境を越えた交流の絶好なる機会を得るとともに、課題に対する魅力的な答えを期待する。
「歴史的特色を持つ街と観光」
戦国時代から江戸時代にかけて城が築かれ、今でも城下町の雰囲気や街道を行き来した近江商人の足跡がうかがえる滋賀県長浜市。古くからの町並みが残り、石畳の細い路地やこぢんまりとした町家や老舗も多く、観光客で賑わうまちである。特に長浜駅東側「黒壁スクエア」一帯は外国人観光客も多く長浜を代表する観光地のひとつだ。また長浜市庁舎本館・別館は黒壁スクエアの東に位置し、長年長浜市の行政を担ってきたが建物の老朽化が目立つため近年建て替えが決定している。
今回のWSでは、上に挙げた黒壁スクエア一帯・長浜市庁舎跡地を利用して観光客向けのウェルカムセンターを提案してもらう。詳細なテーマ設定については各班がデザインサーベイの結果から考え、提案すること。